文字の大きさ
診療科・部門

放射線課

ご挨拶

私たち診療放射線技師は、放射線などを利用した画像検査を通じ、チーム医療の一員として患者さんのために専門知識を活用して診療放射線業務を行っています。
また、各診療科や地域の医師の要望に答え、患者さんを中心とした安全で良質な医療を提供するために、日々進歩する医療機器や医療技術の修練に励んでいます。
患者さんが安心して検査を受けることができるよう、機器の整備や管理を行い、安全性への配慮にも努めています。

現在、1名の常勤放射線医師と5名の非常勤放射線医師が画像診断を行い、診断結果は読影レポートにて各診療科に報告し主治医の診断に役立てています。


▶一般撮影

レントゲン撮影とも呼ばれ、X線によって胸部(肺野、縦隔などの診断)、腹部(腹部臓器、ガス像などの診断)、関節・骨(関節の状態、骨折などの診断)などの撮影をするものです。
X線を照射すると、X線は体の中を通過する際に骨や脂肪など体の組織に吸収され、弱まります。その際、体を通り抜けるX線の量に差が生じます。
この差を画像にしたものが、X線写真です。

当院では2016年より一般撮影システムを最新のFPD(フラットパネルディテクター)化し、より低被ばくで高画質な検査をスピーディーに実施する事が可能になりました。

検査の種類によっては、検査服への着替えや、装飾品(ピアス、ネックレス、時計などの金属類や、エレキバン、カイロ、湿布、コルセット)等を取り外して頂く場合があります。

 

写真提供・KONICA MINOLTA

SIEMENS Healthineers

 

 乳房撮影(マンモグラフィ) 

マンモグラフィとは、乳房専用のX線撮影装置です。乳がんの早期発見に欠かすことの出来ない最も有効な画像診断の1つです。

マンモグラフィ検査により、乳がんの初期症状である微細な石灰化や、セルフチェックや触診ではわかりにくい小さなしこりを画像として捉えることができます。

当院では撮影は女性技師行います。また、乳房の撮影技術に関して高度な知識と技能を有し、正確で質の高い画像を提供することが出来る、資格を持った技師も在籍しており、教育も行っております。痛みが我慢できなければ遠慮しないで撮影技師にお伝えください。

  

写真提供・GE Healthcare Japan

  

X線TV撮影

X線透視(リアルタイムでX線の画像を動画のように観察すること)を用いて行う検査であり、体の中がリアルタイムで見えるので各診療科でさまざまな検査が行われます。特に造影剤という薬品を使って、通常のX線写真では写らない臓器の位置や形などを確認し、検査や治療を行います。また、2015年よりFPD搭載X線透視撮影装置が導入し全脊椎などの長尺撮影や骨密度検査も行う事が出来るようになりました。

 

写真提供・島津製作所

 

 

 骨密度検査

骨密度検査は骨密度(骨塩量)を測定する検査です。これにより骨粗鬆症や関節リウマチ、ホルモン分泌異常の診断が可能で、またそれらの経過観察及び治療効果の判定等にも利用されています。測定法は複数ありますが、当院では精度の高いDEXA法(Dual Energy X-ray  Absorptiometry)を用いて検査を行っております。DEXA法とは2種類のエネルギーの放射線を検査部位に当て、その透過率から骨密度を測定する方法です。 特に骨折するリスクの高い腰椎や大腿骨頸部が基本的な測定部位となります。

  

 

CT 

X線CTは短時間でほとんど苦痛なく検査ができ、多くの情報を得ることができることから、あらゆる領域に於いて多種多様な疾患のスクリーニング・精査目的の検査として適応があり、超音波検査と並び良く用いられている画像検査の一つです。2018年に導入された80列MDCTにより冠動脈CTやCT透視を用いたCTガイド下生検なども行う事が出来ます。

 

写真提供・Canonメディカルシステムズ

 

 

血管撮影

血管造影検査とは、鼠蹊部、手首、肘などからカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、造影剤を注入しながら血管のX線撮影を行う検査です。これにより血管病変や、がんなどの臓器疾患の診断が可能となります。
近年、血管造影部門では画像診断のみならず、従来では開頭、開胸手術が必要であった症例にカテーテルを用いることにより手術を施さないで治療できる血管内治療(Interventional Radiology : IVR )が盛んに行われるようになりました。
IVRには、血管の狭窄や閉塞した部位にバルーン(風船)やステント(金属の筒)を用いて血液の通りを良くする血管形成術、動脈瘤や外傷による出血部位の止血や、がんを栄養している血管などを閉塞する血管塞栓術があります。
当院では、心臓の冠動脈や脳動脈、腹部血管、シャントの検査や治療に使用しています。

2023年11月より最新の血管撮影装置を追加導入し、2台体制で行っています。

 

 

写真提供・GE Healthcare Japan  

写真提供・PHILIPS Healthcare

 

 

MRI

MRIは磁場と電波を用いて体内などの画像を撮影する装置です。放射線を使用していない為、放射線被曝の心配がなく、あらゆる方向の断面を得ることが出来ます。撮影の時には大きな音がしますが、これは磁場を変化させるための音です。
脳の検査や、脊椎、関節、各臓器の診断ではCT以上の情報が得られることがあり、CTでは得られない情報を得るため精密検査としても行われることがあります。
造影剤を使うことなく血管の情報を得る事も出来ます。  

写真提供・GE Healthcare Japan  

 

 救急撮影室

202210月より、救急撮影室を一新し、最新のCT装置と一般撮影装置を導入しました。これにより、今まで以上に迅速に検査が出来るため、適切な救急救命医療を提供出来る様になりました。

写真提供・島津製作所

 

 3Dワークステーション

CTMRIなどのモダリティから得たボリュームデータを画像処理し、3次元表示や解析を行い、診断をサポートする医用画像ワークステーションです。

写真提供・アミン株式会社

 

 

 

 

 

 2024/7  更新

 
ページトップへ